先日は本当に驚きました。
朝10時頃、商店街の坂道を上っていたときのこと。
坂道の半分まで差しかかった時、坂の上の方で、ガシャン! というガラスの割れるような音がしました。その時はそれほど気にも留めなかったのですが、坂の上の方に近づくにつれ、数人の声が騒がしく聞こえだしました。
どうしたのかなと思いながら上っていくと、坂道の上の商店街の出口辺りで、逆さまにひっくり返っているピンク色の軽自動車が目に飛び込んできました。
文字どおり、タイヤを上に、屋根を下にして、ひっくり返っていたのです!
すでに数人の人が車の周りにかがみこんで、「大丈夫か!」「ケガはないか!」などと声を掛けています。
車を運転している人は中に閉じ込められているようです。
運転者を救出するなら私も手伝おうと思い、車に近づいていくと、パトカーのサイレン音が近づいてきました。事故を見た人が携帯電話で警察に通報していたのでしょう。
運転者の救出は警察に任せるということになり、私も急ぎの用事があったので、その場を離れました。
後で知ったのですが、その事故車に乗っていたのは、私の母の古い知人のMさんだったのです。
その車はMさんの娘さんの車で、運転していたのは娘さんということでした。
Mさんのご主人が少し前に亡くなり、都会に出ていた娘さんが、葬儀のため帰省していたのです。
四十九日まで実家に滞在予定で、その日は、商店街の上にある郵便局に用事があって、親子で来ていたのだそうですが、用事が済んで郵便局の駐車場を車で出るとき、バックのまま発進してしまい、後ろ側の柵を突き破って商店街の坂道に逆さまに転落してしまったのだそうです。
幸い、シートベルトをしていたので、2人とも大したケガもなく、また、商店街に通行人もいなかったので、大事に至らずに済んだそうです。
この商店街は今ではさびれてしまって、普段でも人通りがないのですが、それが幸いしたのは皮肉な感じでもあります。
それにしても、Mさんが無事でホッとしました。
2009年6月17日水曜日
2009年6月11日木曜日
小さな逃亡者
何日か前のことです。
昼食を済ませて2階の居間で調べ物をしている時、
ベランダの方でバサバサという音がしたのでそちらの方を見ると、
1羽の小鳥が、開け放った窓から部屋の中へ飛び込んできたところでした。
その小鳥は壁際の本棚の上にあわてた様子で飛び乗って、本棚の上に乗せていた空箱の後ろ側に、あっという間にもぐり込んでしまいました。
いったいどうして部屋の中に飛び込んできたのかと、ベランダの方にもう1度目をやると、
何と、1羽のカラスがベランダの柵のコンクリート部分に乗って、部屋の中を窺っているではありませんか。
小鳥はカラスに追われてきたのです。
他に逃げ場がないので、人間の居る部屋の中にあえて逃げ込んできたのでしょう。
私が驚いてカラスの方を見ていると、人間がいるのであきらめたらしく、
カラスは飛び去っていきました。
さて、小鳥の方はどうするのかと、私は本棚の上を見ました。
小鳥は空箱の後ろに隠れたまま出てこないでじっとしているようです。
私は小鳥を驚かさないように気をつけながら、なるべく本棚から離れた所の椅子に座って、調べ物を続けました。
時々、本棚の方に目をやるのですが、小鳥はじっとして隠れたままです。
そうやって1時間ほどが過ぎたでしょうか。
やがて本棚の上の空箱からガサガサという音がすると、小鳥が出てきました。
大きさはハトより小さく、スズメより大きく、褐色系の羽の色をしています。
おそらくヒヨドリだと思いますが、そのヒヨドリは本棚の上から、横の仏壇の上に飛び移って、2、3歩歩いて止まりました。
私が見ていても、ヒヨドリはすぐに逃げようともしません。
私がそのまま見ていると、ヒヨドリは、頭を前の方に下げる動作を何回か繰り返しました。
私には、それはお辞儀をしているように見えました。
そうやって、何回か頭を下げる動作を繰り返した後、ヒヨドリはベランダから外へ飛び去っていきました。
ヒヨドリがお辞儀のような動作をするのは習性なのかもしれませんが、
私には、かくまってくれたことにお礼をしているように思えました。
そう思っていた方がよさそうです。
昼食を済ませて2階の居間で調べ物をしている時、
ベランダの方でバサバサという音がしたのでそちらの方を見ると、
1羽の小鳥が、開け放った窓から部屋の中へ飛び込んできたところでした。
その小鳥は壁際の本棚の上にあわてた様子で飛び乗って、本棚の上に乗せていた空箱の後ろ側に、あっという間にもぐり込んでしまいました。
いったいどうして部屋の中に飛び込んできたのかと、ベランダの方にもう1度目をやると、
何と、1羽のカラスがベランダの柵のコンクリート部分に乗って、部屋の中を窺っているではありませんか。
小鳥はカラスに追われてきたのです。
他に逃げ場がないので、人間の居る部屋の中にあえて逃げ込んできたのでしょう。
私が驚いてカラスの方を見ていると、人間がいるのであきらめたらしく、
カラスは飛び去っていきました。
さて、小鳥の方はどうするのかと、私は本棚の上を見ました。
小鳥は空箱の後ろに隠れたまま出てこないでじっとしているようです。
私は小鳥を驚かさないように気をつけながら、なるべく本棚から離れた所の椅子に座って、調べ物を続けました。
時々、本棚の方に目をやるのですが、小鳥はじっとして隠れたままです。
そうやって1時間ほどが過ぎたでしょうか。
やがて本棚の上の空箱からガサガサという音がすると、小鳥が出てきました。
大きさはハトより小さく、スズメより大きく、褐色系の羽の色をしています。
おそらくヒヨドリだと思いますが、そのヒヨドリは本棚の上から、横の仏壇の上に飛び移って、2、3歩歩いて止まりました。
私が見ていても、ヒヨドリはすぐに逃げようともしません。
私がそのまま見ていると、ヒヨドリは、頭を前の方に下げる動作を何回か繰り返しました。
私には、それはお辞儀をしているように見えました。
そうやって、何回か頭を下げる動作を繰り返した後、ヒヨドリはベランダから外へ飛び去っていきました。
ヒヨドリがお辞儀のような動作をするのは習性なのかもしれませんが、
私には、かくまってくれたことにお礼をしているように思えました。
そう思っていた方がよさそうです。
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