2009年5月6日水曜日

人生の厳しさを見る

夕方、近所の知人Aさん宅前で、Aさんが、飼犬の子犬におかずの残り物を皿に盛って与えていたら、いつも見かける野良猫2 匹も皿の方に寄ってきました。
この野良猫は以前人に飼われていたのか、あまり人を怖がらないようです。

私もAさんも、どうなるのかと、玄関の方にさがって見ていたら、猫たちは相手が自分より小さい子犬だと見て、臆することなく皿の方に近づくと、さっさと食べ物を食べ始めました。
子犬の方は、猫が近づいてきたら、おどおどし始め、皿から少し離れていきました。

でも、とてもお腹が減っていたのでしょう、猫が皿に顔をくっつけるようにして餌を食べているところへ、自分も近づいて食べようとしたのですが、2匹の猫のうちの1匹から襲いかかるような格好で威嚇されると、あわててそこから飛びのいてしまいました。そして、離れたところから、猫たちをうらやましそうに見ていました。

Aさんはそんな様子を見ても、飼犬を助けようともしないで面白そうに笑っているだけでした。

私は猫たちを追い払って、子犬を助けようかとも思ったのですが、子犬は飼い主からいつも餌をもらっているのに対し、野良猫たちはいつも腹をすかしているのだろうと思い直して、あえて手出しをしませんでした。

子犬には可愛そうなことをしたかもしれませんが、でも、もうしばらくしたら、逆に猫たちを追い散らす立場になるわけですから、今は人生(?)の厳しさを学んでもらおうと、その場をあとにしました。

0 件のコメント:

コメントを投稿